「カムイへチリコホの家」が思いがけず大賞をいただくことになりました。
仕事をさせていただいたお客様を始め、勉強の機会を与えてくださった方々、工事をした協力業者など、関係された多くの皆様のおかげです。
ほんとにありがとうございます。
今後とも頑張りますのでよろしくお願い致します。
ここで大賞を受賞した「カムイへチリコホの家」をご紹介したいと思います。
弊社で6棟目のドット申請となるQ値0.83の超高性能な家です。 (ドット住宅とは、ドット・プロジェクトが認証したQ値1.0W/m2K以下の超高性能住宅のこと)
最適な断熱材の厚さや組み合わせをシミュレーションし、コストと性能を追求しました。コストを抑えながらも、Q値1.0以下の超高性能を実現しています。
家の性能が高くなれば、逃げる熱も少ないので、暖房設備も暖房エネルギーも小さくてすみます。
この家は、全館暖房する時のエネルギー消費が、次世代省エネの家の約1/3。
そして暖房の熱源は、ヒートポンプたった1台。各部屋にパネルヒーターが配置され、30?40℃の低温水が循環して家をやさしく温めます。玄関土間と掘炬燵にもお湯の配管がしてあります。
真冬の一番寒い時期でも、家中どこも寒い所がなく、とても快適、とにかく快適・・・。
赤身と白身のコントラストがはっきりして、材が緻密で自然の光沢が美しい。
この木は、お施主様のご実家のえぐねで100年以上育った木です。2,3年前に伐採され、丸太のままシートを掛けて寝かせてありました。軽トラで川井村まで引き取りに行き、製材して皮を剥いて磨きました。見事な8寸の大黒柱として鎮座し、新しい家で新たな生命を得たかのようです。
太陽と風は自然エネルギーなので、使っても減ることがなく、しかもタダです。
パッシブデザインを取り入れて、夏と冬の日射取得のコントロールを工夫しています。
冬は、氷点下でも、天気のいい日中は窓からの日射で暖房が要らないほどです。
夏は、軒やハニカムブラインドなどで日射を防ぐような設計になっています。また、風がうまく流れるような窓の配置を行なっています。
パッシブデザインを導入することにより、暑さ寒さをコントロールし、省エネが図られます。
太陽光発電は5.6kWを設置。光熱費ゼロを実現すると共に、エネルギー自給自足の「ネットゼロ・エネルギー」に限りなく近づいています。
エネルギー監視システムHEMSシステムを導入し、いつどこでどれだけエネルギーを使っているかがわかるようになっています。これをうまく使えば、エネルギーの無駄使いを防ぐことができます。このシステム導入には国から補助金10万円がでます。
そして近い未来の電気自動車普及に備えて、EVコンセントも設置してあります。
在来木造2階建て
のべ床面積 1階104.75?、2階63.76?、合計168.51?(50.87坪)
<主な外部仕上げ>
屋根/長尺カラーガリバリウム鋼板
外壁/杉縦羽目板
建具/玄関ドア:ガデリウス木製断熱ドア(K=0.943W/m2K)
窓:断熱樹脂サッシ
東西北面:高断熱Low-EトリプルガラスAr
南面:高断熱Low-EペアガラスAr
主要な窓にハニカムブラインド(断熱と遮熱)
<主な内部仕上げ>
床/ならフローリング、壁・天井/クロス、建具/製作建具+オリジナルステンドグラス
<断熱仕様>
基礎/立上り:A種押出し発泡ポリスチレンフォーム保温板3種b100mm
土間外周910mm:A種押出し発泡ポリスチレンフォーム保温板3種b50mm
壁/充填:高性能GW16k105mm + 外張り:高性能GW16k100mm
屋根/高性能GW16k250mm + A種押出し発泡ポリスチレンフォーム保温板3種b50mm
<設備>
給湯/エコキュート
暖房/ヒートポンプ低温水暖房
三菱エコノクールピコ50 + パネルヒーター
換気/第一種熱交換換気システム スティーベルLWZ170
太陽光発電/5.6kw
HEMS、EVコンセント
照明/LED照明と蛍光灯、白熱灯なし
<建物性能>
熱損失係数/Q値=0.83W/?K
気密性能/C値=0.3cm2/?